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Zero Wasteファッションとスウェーデンの偶然

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先日、神戸で開催されたZero Waste(ゼロウェイスト)ソーイングの型紙を紹介する展示会に行ってきました。これは、神戸在住の翻訳家SaeCoさんが立ち上げた「みらいパターン」によるものです。「Zero Waste」とは、無駄な端切れを出さないというコンセプトに基づいたもので、SDGsの目標とも関連しています。日本の着物のように、無駄を最小限に抑える工夫がされています。スウェーデンのデザイナー、ビルギッタ・ヘルメションさんと、オーストラリアのリズ・ヘイウッドさんの作品が展示されており、実際に作られた服を見ることができました。

こちらがビルギッタさん。

着物と違い、立体的な洋服をどうやって無駄なく作るのかに非常に興味を持ちました。実は、私はローティーンの頃から洋裁が趣味で、端切れが出ることに常に悩まされていたので、この「Zero Waste」の服作りには感心させられました。まるでパズルのように、無駄なくパターンを作り上げる工夫がされており、そのうえデザインもとても美しかったです。Zero Wasteということを抜きにしても、魅力的な作品でした。

この展示会で知った「みらいパターン」は、ビルギッタさんをはじめとするZero Wasteデザイナーたちのパターンを日本語に翻訳して販売するプロジェクトです。現時点ではまだ数点のパターンしか販売されていませんが、今後さらに増やしていく予定とのこと。私のような趣味で洋裁をする人にとって、端切れの問題が解決できるのは、とても素晴らしい取り組みだと思いました。

ビルギッタさんのサイトを見て少し気になったのは、彼女のパターンでは日本ではメインではないW幅(150cm幅)の布が使われている点や、日本人にはサイズが少し大きめだという点です。みらいパターンがこれらの点をどのように対応しているのか、今後の展開が楽しみです。

みらいパターンのサイトは下記からどうぞ。

https://miraipattern.com

ビルギッタ・ヘルメションさんのサイトは下記からどうぞ。

https://www.birgittahelmersson.com

余談ですが、展示会が開催されたCheck & Stripe神戸三宮店では、毎週水曜日と月一度日曜日に「Fika」の催しが行われています。これは、ビルギッタさんがスウェーデン人であることとはまったく関係のない偶然ですが、ここでスウェーデン語の「Fika」に出会ったのは面白い巡り合わせでした。

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