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スウェーデン皇太子殿下ご夫妻歓迎レセプションに出席して

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10月13日、東京のホテルオークラで開かれた、スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下とダニエル王子の訪日に際してのレセプションに出席しました。スウェーデン大使館主催によるこの特別な夕べに参加できたことを、とても光栄に思います。

会場のメイプルルームには、スウェーデンの国旗の色である青と黄色の花のアレンジメントや、日本とスウェーデン両国の国旗が飾られていました。スウェーデンとのつながりのある多くの方が出席し、会場全体が和やかな空気に包まれていました。

白地に金の刺しゅうを施したドレスをまとった皇太子殿下が、外務大臣と大使と共に入場されたときは、会場が一瞬で華やいだ空気に包まれました。歓談を楽しんでいた参加者の皆さんが、すっと静かになったその瞬間に、胸が熱くなりました。

皇太子殿下のご挨拶はじめ、スウェーデンからはヴィクトリア・リー駐日大使とマルメル=ステネルガード外務大臣の、日本からは高円宮久子殿下及び藤井外務副大臣のご挨拶がありました。

その後に行われたスウェーデン放送合唱団によるアカペラでのスウェーデンの歌の合唱は、本当に素晴らしく、美しいハーモニーに心を打たれました。

皇太子殿下だけでなく、駐日大使、外務大臣、そして出迎えてくださった大使館の職員も女性であり、スウェーデンという国のあり方を象徴しているように感じました。

殿下は終始穏やかで、出席者一人ひとりに丁寧に言葉をかけられ、その気さくで温かな人柄が伝わってきました。ダニエル王子も優しい笑顔で多くの方と話されていて、印象に残りました。

また、ちょうどノーベル賞の授賞者が発表された直後というタイミングでもあり、受賞者である京都大学の北川進特別教授と大阪大学の坂口志文特任教授ご夫妻が出席されていました。関西人として誇らしい気持ちでいっぱいになりました。

会場での知り合いといえば大使館職員の方たちくらいしかおらず、皆さん忙しく立ち働いていらしたので、少し心細い気持ちになっていたところ、大阪大学名誉教授の清水育男先生もいらっしゃっているのに気が付きホッとしました。先生はスウェーデン国から北極星勲章を受章されており、そのご縁もあって皇太子殿下とお話しされていました。おかげで私も近くで殿下のお姿を拝見することができ、とても嬉しかったです。

個人的には、もう10年くらい前に知り合った、当時スウェーデン大使館で研修生だった青年に再会できたことがちょっとしたサプライズでした。今は日本の企業に勤めていると名刺をもらい、「立派になったねえ」と親心のような気持ちになりました。

このような機会を頂き、スウェーデンとの絆をあらためて感じた、忘れられない夜になりました。
これからも、日本とスウェーデンをつなぐ小さな一員として、できることを続けていきたいと思います。

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